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荒 克之
非破壊検査, 45(3), p.189 - 194, 1996/00
原子炉容器内の水位を直接的に計測する2進コード化熱電対式水位計を開発し、その基本特性試験及び実際の原子炉内での作動試験を行った。その結果、十分に実用性をもつものであることが確認できた。本水位計はヒータを内蔵した外径1.6mmのインタネルシース差動熱電対列を数本用いて構成し、デジタル式に水位を検出するものである。この原理について解説すると共に、実際の水位計の構成及び製作、その後の各種試験結果を紹介した。
荒 克之; 片桐 政樹; 若山 直昭; 小林 一夫*; K.P.Termaat*; T.Johnsen*
日本原子力学会誌, 35(11), p.999 - 1014, 1993/11
被引用回数:1 パーセンタイル:18.76(Nuclear Science & Technology)TMI-II事故を契機に、原子炉水位を直接計測できる加熱式2進コード化熱電対BICOTHを提案し、その試作試験とオランダ・ドデワード発電炉内での作動試験を行ってきた。その結果、BICOTHの優れた特性と炉内実用性が確認できた。また実用化にあたっての改良点およびデジタル/アナログのハイブリッド式信号処理による水位の連続測定の可能性を示すことができた。BICOTHによる水位測定の絶対確度はBICOTH内接点の幾何学的配置によって保証され、また水面付近でのBICOTH内温度分布を反映したアナログ出力によって高精度かつ連続的な水位計測が可能となる。その構造は金属シース多芯熱電対とよく似ており、単純且つ堅牢で耐高温高圧性に優れている。